西野七瀬「女優人生で経験したことのない感情」【孤狼の血ＬＥＶＥＬ２出演者インタビュー２】 - スポーツ報知

　元乃木坂４６の西野七瀬（２７）が演じるのは、主人公の刑事・日岡秀一（松坂桃李）や暴力団員たちが出入りするクラブのママ・近田真緒役。色ムラのある茶髪と濃いめのリップでアイドル時代とは違う大人の色気を漂わせる。

　出演オファーに耳を疑った。「何かの間違いじゃないかとびっくりしました。前作を見ていたので、あの世界観に自分が入ることが想像つかなくて」。日岡のＳ（スパイ）として暴力団に送りこまれる近田幸太（村上虹郎）の姉として物語にも深く関わる。「私のシーンは少し落ち着いた雰囲気の中にも重要な役割もあって、細かいところまで集中して見てもらいたい」

　一番苦労したのは終盤、親密な関係にある日岡に怒りや悲しみをぶつける場面だった。「一方的にしゃべって、ふつふつと感情を高ぶらせていくのが難しかった。これまでの女優人生で経験したことのない感情でしたね」。新たな扉を開き「自分でも新鮮だった。こういう役柄もできるんだと思ってもらえたら、うれしい」と声を弾ませた。

　試写で完成した作品を見て、アクションシーンの迫力に圧倒された。「松坂桃李さんと鈴木亮平さんの対決は『ザ・死闘』という感じですよね。観客もエネルギーがいるような、力強い映像になっている」。松坂とは共演シーンが多く「ゲーム好きという共通点があるので、休憩中にゲームの話題で盛り上がって打ち解けました」

　乃木坂ではグループの顔として活躍したが、女優に転身して３年。次々と話題作に出演し、すっかり売れっ子だ。多忙な日々が続いているが、「楽観的なタイプなので、たまに落ち込んでも一晩、寝れば忘れます。夏バテしないように、たくさん食べて頑張ります！」と笑顔で充実感たっぷりに語った。（有野　博幸）

　◆西野　七瀬（にしの・ななせ）１９９４年５月２５日、大阪府生まれ。２７歳。２０１１年に乃木坂４６の１期生オーディションに合格し、１２年にＣＤデビュー。１８年に卒業して女優に転身。１９年の日本テレビ系ドラマ「あなたの番です」での怪演が注目され、現在は同局系「ハコヅメ～たたかう！交番女子～」に出演中。好きな食べ物はタコ。身長１５９センチ。

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