2021年10月7日 20:46 1388
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司馬遼太郎の同名小説を原田眞人が映画化した本作は、志士たちの人生と彼らが生きた激動の幕末を描く物語。岡田が新選組副長・土方歳三、山田が沖田総司を演じ、松下が斎藤一、映画初出演の尾上が会津藩主・松平容保に扮した。
1627年に創建された国の重要文化財である上野東照宮で、本作のヒット祈願式に参加してきた登壇者たち。岡田は「歴史を感じさせていただきました」と貴重な体験を噛み締めながらも、撮影中のエピソードを聞かれると「ちょうど『燃えよ剣』の撮影中に花粉症になったんですよ。花粉症元年です」と軽妙なトークを繰り出す。「右近さんに鼻がかゆいって言ったらよく効くお茶を教えてくれて。それを飲んでなんとか撮影を乗り切れました」と明かし、右近を喜ばせた。
また岡田は「僕らの中では、松下くんはこの作品で売れる予定だったんですよ。でも公開延期になって、早く売れちゃったんです。みんなに見つけられてしまって、ブレイクさせるプランが崩れました」と悔しがる。さらに岡田からは、撮影現場で松下が緊張しきりだったというエピソードも。殺陣指導にも携わった岡田は「山田くんは堂々と演じていたけど、松下くんは最強の剣士役というプレッシャーにやられていて。ちょっと声を掛けたら、返事が『はいぃ』って。もう赤ちゃん。心の中で『ばぶぅ』だなって思った」と述懐。松下は苦笑しながら「岡田さんにはたくさん助けていただきました。隙あらば岡田さんのそばにくっ付いていろいろなお話を聞きました」と感謝し、「時々、ちょっと目が怖いんですよ。あるとき岡田さんが着物の袖口にサッと手を入れたから、あ、殺される!と思ったら、鼻炎薬を取り出してシュッと。土方歳三は袖口に入れないと思います(笑)」と言い返した。
「かっこいい男の定義」をそれぞれ答えるコーナーで、山田は「ブレない人はかっこいい。そう思わせてくれたのは岡田さん。現場での姿勢とかを見て、こういう大人の男になりたいなと思いました」と敬意を伝える。右近は「そんな後輩になりたいっす!」と山田に感心しつつ「失敗を恐れない、失敗すらも楽しんで前向きに突っ走る人がかっこいい」とコメント。またいじられすぎて「暑い!」と上着を脱ごうとする松下に、岡田は「強がってる?」と嬉々として尋ねる。これには松下も「いや、僕のメジャーデビューシングル『つよがり』! もういいっすよ!(笑)」と強くツッコんでいた。
最後に岡田は「僕たち役者は幕末を生き抜けたと思います。こんな新撰組が見たかったと言ってもらえる作品になっているかどうか、ぜひ劇場に足を運んで確かめていただけたら」と呼びかけた。
「燃えよ剣」は10月15日より全国でロードショー。
※司馬遼太郎の遼は、二点しんにょうが正式表記
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