将棋の豊島将之竜王(31)に藤井聡太三冠(19)=王位、叡王、棋聖=が挑戦する第34期竜王戦七番勝負が8日、東京都渋谷区でセルリアンタワー能楽堂で開幕する。両対局者は7日、同ホテル内で開催された前夜祭に出席した。
豊島竜王は3連覇を目指し、藤井三冠は棋界最高位への初挑戦となる。両者は今夏の王位戦七番勝負、叡王戦五番勝負に続いてのタイトル戦での顔合わせになり、極めて異例の「十九番勝負」の構図となる。
藤井三冠は王位戦で4勝1敗での防衛、叡王戦では3勝2敗での奪取。今シリーズで史上最年少四冠を挑む。豊島竜王は敗れれば無冠となるだけに、背水の陣を敷く。
豊島竜王は「藤井さんを挑戦者に迎え、世間からの注目度の高さをひしひしと感じています。自分なりに精一杯指して熱戦をファンの皆様にお見せしたい」と抱負。藤井三冠は「竜王戦は最高峰のタイトル戦になりますので、最高の舞台にふさわしい熱戦になるように全力を尽くしたいです」と語った。
日本将棋連盟の佐藤康光会長(52)は、主催者挨拶で「2人は非常にお若く、31歳と19歳ということで足しても50歳。私より若いですね。それだけフレッシュなカードが竜王戦で実現しましたので、最高の戦いを見せてくれると思います」と得意の小ネタを炸裂させ、静寂の会場から笑いを取ることに成功していた。
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