コロナ禍で1年以上の延期を経て、遂に本日(15日)より公開される岡田准一主演の映画『燃えよ剣』。『関ヶ原』に続き原田眞人監督とコンビを組み、歴史小説の大家・司馬遼太郎(遼のしんにょうは点2つ)の同名ベストセラー小説を映画化。黒船来航後の佐幕派と倒幕派が対立する幕末を舞台に、岡田演じる主人公・土方歳三をはじめとする新選組の志士たちの生きざまが描かれる。本作の見どころをプレス資料に基づき振り返ってみた。 超豪華キャストの『燃えよ剣』
岡田准一演じる土方歳三
『燃えよ剣』は、これまで度々映像化されており、1990年に放送された単発ドラマでは役所広司が土方歳三を演じていた。令和版の映画『燃えよ剣』で岡田が演じる土方は、常に冷静のように見えて時に恐ろしく、ワイルドな謎めいた人物。新選組を統率するための厳しいしきたり、局中法度を定めたことから「鬼の副長」とも呼ばれる。新選組の実質的なブレインを担う存在として描かれ、策略家。原田監督は岡田に「超一流の武芸者が俳優のふりをしているような人」と絶大な信頼を寄せており、本作では『散り椿』(2018)などの時代劇で培ってきた殺陣の才能をいかんなく発揮。ジャニーズ事務所の後輩である沖田総司役の山田涼介をはじめ、共演者は口々に岡田の座長ぶりを絶賛。「土方関連殺陣」としてもクレジットされている。
岡田を取り巻く新選組の豪華キャスト
新選組の志士たちを演じる豪華な顔ぶれも話題。一番隊組長・沖田総司役の山田のほか、新選組局長・近藤勇に鈴木亮平、初代筆頭局長・芹沢鴨に伊藤英明、副長助勤・斎藤一に松下洸平、土方と同じく副長の山南敬助に安井順平。藤堂平助役の金田哲、山崎烝役の村本大輔らお笑い界のスターも名を連ねている。これだけのキャストが集いながらどのキャラクターも埋もれることなく鮮烈に存在感を放っているのは、『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』などで多くのベテラン俳優を束ねてきた原田監督のなせる業。
その場にいるような臨場感!池田屋事件の再現
本作の目玉の一つとなるのがこのシーン。1864年6月5日、京都三条の旅館・池田屋に潜んでいた尊王攘夷派(徳川幕府よりも天皇を尊び、日本に進出する外国人を排除しようとする考え)の志士たちを、新選組が襲撃。新選組の名をとどろかせることになった事件で、本作では滋賀県彦根のオープンセットで再現。土方と近藤の二手に分かれての作戦が展開。土方、近藤、沖田ら剣豪たちによる「命のやりとり」が生々しく描かれ、まるでその場に居合わせたかのような臨場感を味わえる。
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