ピン芸人としての力が生きたゲーム実況「街ブラロケに近い感覚」
狩野英孝そうですよね、あまり表では言ってこなかったので。ただゲームは子どもの頃からずっと好きで、大人になってからも1人でゲームショーに行ったりしていて。でもYouTubeを始めてしばらくは、ゲーム実況をやろうとは思わなかったんですよね。
──それはなぜですか?
狩野英孝センスがゼロなんです(苦笑)。こないだもサンドウィッチマンの富澤さんの6歳の息子さんとApex Ledgends(エーペックスレジェンズ)をやったんですけど、僕より全然うまくて。ゲーム実況ってやっぱり、みなさんスゴ技とか神業が見たいでしょうし、僕なんかがやってもなぁと思ってたんです。
狩野英孝ゲーム実況をやるまでYouTubeの再生数が全然伸びなくて。自分の引き出しも全部出し切って、もうほかにやれることないぞって心が折れかけてたときに残ってたのがゲームだったんです。しかもやってみて気づいたんですけど、ゲーム実況って僕がテレビでよくやらせてもらってきたピンの街ブラロケに近い感覚があったんですよ。
──「あっちに何があるか行ってみましょうか」と一人語りするみたいな?
狩野英孝そうです。時に起こるハプニングなんかも含めて。こないだ品川庄司の品川さんに言われて気づいたんですけど、僕ってずっと1人でしゃべってきたんですよね。テレビだったら視聴者の方に向かって、ライブだったらお客さんに向かって。だから最初から割とすんなりゲーム実況も出来たんです。だけど品川さんは、基本的に庄司さんに向かってしゃべってきたから、最初はだいぶ苦労したとおっしゃっていて。
──ピン芸人として培ってきた力がゲーム実況に生きたんですね!
狩野英孝でも相変わらずゲームは上達しないですし、「こんなんで見ていただけるの?」という気持ちは今でもありますね。
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