人間を襲う巨人と人類の戦いを描いた人気漫画「進撃の巨人」が9日発売の別冊少年マガジン5月号(講談社)で完結した。講談社によると、最終回を受けて通常号の2倍ほどの部数を発行したという。
「進撃の巨人」は大分県日田市出身の漫画家諫山創さんの作品で、2009年9月に連載が始まった。壁に囲まれた世界で暮らす少年エレン・イェーガーらが、人間を食べる巨人たちと戦うダークファンタジー。謎が謎を呼ぶ展開や、巨人との戦いだけにとどまらない人間ドラマなど壮大な物語が話題を集め、11年半にわたる長期連載となった。アニメ化、実写映画化もされた。
講談社によると、電子書籍を含む単行本の累計発行部数が全世界で1億部以上という。最終巻となる34巻が今年6月9日に発売予定。
完結が発表された1月、諫山さんは「決して編集部に引き伸ばされたわけでもなく、むしろ『いつ終わるのか』と急(せ)かされ続けての晩年でした。すいません、ようやく終わります。今まで読んできてよかったと思っていただけるように、最終回に向けて頑張ります」とのコメントを出していた。(黒田健朗)
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