モデルプレスのオリジナル企画「今月のカバーモデル」で8月のカバーモデルをつとめた俳優の赤楚衛二(あかそ・えいじ/27)。現在カンテレ・フジテレビ系連続ドラマ「彼女はキレイだった」(毎週火曜よる9時~)でお茶の間を胸キュンさせている中、13日に出演映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」が公開。初となる妖怪役にかける想いや、「自分を肯定して生きていけるようになった」というコロナ禍に訪れた心境の変化まで、ブレイク俳優の胸の内に迫った。
赤楚衛二「妖怪大戦争 ガーディアンズ」特殊メイクの“天邪鬼”役で新境地
1968年からの三部作、2005年には平成版が興行収入20億円のヒットを記録した映画「妖怪大戦争」が、令和の新たな時代と共にスケールアップし、スクリーンに復活。突如出現した「妖怪獣」によって未曽有の危機が訪れる中、世界を救う勇者に選ばれた少年と、妖怪たちの大冒険を描く。赤楚衛二「全く共通点がなかった」妖怪役
赤楚:まず、妖怪役ということで全く共通点がなかったので今までとは違ったアプローチになりました。人間と友達になりたいけど裏切られて生涯孤独の寂しさを抱えているという根本があってそれが唯一人間らしい部分なので、実際に私生活でも人に会わなかったりしたのと、あとはケイとの関係性で変わっていくので、そういうところで(寺田)心くんとの関係性も大事にしました。それ以外の見た目、声、姿勢、お芝居のプランは全部想像です(笑)。人間じゃなくて妖怪だからこそ、人間のロジックが通用しないというかそれを超えられるような自由さが増えた気がして、そこをどう調整するか監督と相談しながら作り上げていきました。
― 人に会わないようにしていたんですね。
赤楚:そうです。やってみて寂しいなとは思いましたけど、嫌いではなかったです。
― 今回特殊メイクに挑戦されていますが、あの状態で演技するのは大変だったと思います。
赤楚:鼻は付けたんですけど、鼻の穴がすごく小さいから鼻で呼吸できない上に花粉症もあって、少し辛かったです。そういう大変さはあったんですけど、それも含めてキャラクターだなと思いました。
赤楚衛二、主演・寺田心と現場で“だるまさんが転んだ”
赤楚:そこは役作りで変えていくというよりも本当にケイ自身の言葉を聞いて変わっていくので、現場の外のところでも心くんと仲良くありたいなと思っていました。というか純粋に心くんが面白くて良い子なので自然と仲良くなったというのもあるんですけど、それも含めて作品に反映されていたらと思います。
― 心くんとはどんなお話をされましたか?
赤楚:地元が一緒なのでご飯屋さんの話とか。「“だるまさんが転んだ”やりましょう!」と言ってくれて撮影の合間にスタッフさんと3人で“だるまさんが転んだ”とか鬼ごっこをしました。
― どちらが勝つことが多かったですか?
赤楚:(寺田が)ちょっと動いたから僕が「動いた!」と言っても「動いていない!」と反抗するので結局しょうがなく負けることが多かったです(笑)。
赤楚衛二、天邪鬼な部分はある?
赤楚:あんまりないんです。どちらかというと思ったことを言っちゃうタイプなので、強いて言えば寝ている最中にマネージャーさんから電話が来て「寝ていました?」と聞かれると「寝ていないです。起きていました」という嘘をついてしまうぐらいですかね(笑)。勝手に言っちゃうんです。知られたくない変なプライドみたいな。今思い出したんですけど、学生時代も好きな子にアプローチするときはするんですけど、ちょっと気になるぐらいだとそっけなくしちゃったりしていたかもしれないです。忘れていたので新しい発見です。
赤楚:それがないんですよ。前まではずっと本とか捨てられず本棚が増えていったんですけど、ここ最近断捨離をしまして、今は本棚がない状態なんです。捨てられなかった洋服とかもバンバン捨てられるようになったのであんまり物(もの)に執着はないですね。今使っているものは大事にするんですけど、使わなくなったら捨てられます。でも、健康グッズは無駄に多いかもしれないです。マッサージガンとかマッサージクッションとか。物の多さで言ったらそれが一番多いです。
赤楚衛二、天邪鬼への愛語る
赤楚:本当にただ純粋に友達が欲しいだけなんだろうなと。素直になれない気持ちもすごく分かりますし、そういう意味では色んな人が「可愛いやつだな」と共感できるようなキャラクターだと思います。演じ終わっても「幸せでいて欲しいな」と思うような可愛さがあるので、自分の歴代でも好きなキャラクターTOP5に入ります。すごく好きですね。
― ファンの方も新しい発見というか、「こんな役もできるんだ」という役ですよね。
赤楚:本当にそうですよね。自分でも「誰!?」ってなりますもん(笑)。
― セリフ自体も難しいですよね。
赤楚:気持ちは「助けてくれ」なのに「助けないでくれ」と言っていて、感情と言葉が真逆で演じていて面白かったです。言葉とは裏腹ですけど、中身はまっすぐに演じていました。
赤楚:やっぱり兄弟の愛。本当にこの2人がストレートに伝えてくる想いや愛の素晴らしさは、観る人全ての人に伝わると思います。あとは天邪鬼を通して言えるのは「素直になりなよ」ということ。素直になることで全部上手く行ったりもしますよね。
― 映画の中ですごく成長している役ですよね。
赤楚:そうですよね。めちゃくちゃ天邪鬼の成長物語にもなっていると思います。
赤楚衛二「自分を肯定して生きていけるようになった」コロナ期間中に考えたこと
赤楚:全く感じない、といいますか、街で声をかけて頂くこともそんなにはないです。ただ、SNSで頂けるコメントが増えたことと色々なお仕事を頂けるようになったことは、率直に嬉しいです。
― 今後目指していきたいのは?
赤楚:前回の作品とか去年ぐらいから本当に自分を肯定して生きていけるようになったというか、肯定してくれる作品に出会って、やってきたことが間違っていなかったと思ったので、これからも間違ってなかったんだなと思えるように。でも結局前と変わらず余裕はないのでがむしゃらに突き進んでいきたいし、いかなきゃと思います。
赤楚:自分嫌いみたいのはどこから来ているんですかね。お芝居を始めてからやっぱり上手く行かないことが多くて、上手く行くことももちろんあるんですけど、ただ上手く行かないことばかりに目が行ってしまっていたので、あまりネガティブな方に目を向けてしまうのが良くないと気づけたと思います。
― 気づけたきっかけは作品との出会いが大きかったんでしょうか?
赤楚:作品というよりもコロナ期間中に自分で考えて答えが出たという感じです。考える時間が増えて、お芝居からも離れることがあって、世紀末じゃないですけどとんでもない世の中になってしまった感があったじゃないですか?あのときに「どうやって幸せに生きられるんだろう、どうやって幸せを感じられるんだろう」と考えて「やっぱり自分がやってきたことを一つ一つ認めてあげないとね」と結論に至りました。外出ができない時期はずっと考えていてそういう風に前向きに考えるようになりましたね。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
映画「妖怪大戦争 ガーディアンズ」
杉咲花 猪股怜生 安藤サクラ / 神木隆之介
大倉孝二 三浦貴大 大島優子 赤楚衛二 SUMIRE
北村一輝 / 松嶋菜々子
岡村隆史 遠藤憲一 石橋蓮司 / 柄本明
大森南朋 / 大沢たかお
監督:三池崇史
製作総指揮:角川歴彦、荒俣宏 脚本:渡辺雄介 音楽:遠藤浩二
制作プロダクション:OLM 配給:東宝、KADOKAWA
<ストーリー>
フォッサマグナに眠る古代の化石たちが一つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変えた! 向かう先は東京。
このまま妖怪獣の進撃を許せば、人間も妖怪たちもタダでは済まない。
この危機に妖怪たちは、伝説の武神『大魔神』の力を借りるため、伝説の妖怪ハンター・渡辺綱の血を受け継ぐ気弱な少年・渡辺ケイに白羽の矢を立てる。
しかし、ひょんなことから、ケイと間違えて弟のダイが妖怪たちに連れ去られてしまう! ダイを助けるため、ケイは謎の妖怪剣士・狐面の女の導きで大魔神のもとへ向かうが、人間嫌いの狸の大妖怪・隠神刑部がケイと妖怪たちに待ったをかける。
そして渡辺綱の末裔であるケイの命を狙う、鬼の一族が姿を現わすのだった。はたして、選ばれた少年・ケイは弟を救い、大魔神をよみがえらせ、妖怪獣を止めることができるのか?
すべてを巻き込んだ妖怪大戦争がついに始まる!
赤楚衛二(あかそ・えいじ)プロフィール
クレジット
スタイリスト:壽村太一ヘアメイク:廣瀬瑠美
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