2019年に宝塚歌劇団を退団した元花組トップスターで女優の明日海りお(あすみ・りお)が、活躍の場をテレビに移して快進撃を続けている。連続テレビ小説「おちょやん」(NHK総合ほか)、1月期ドラマ「青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―」(フジテレビ系)と2本の連続ドラマに出演。持って生まれた美貌と宝塚時代に培った実力を武器に、画面上で存在感を放っている。
宝塚時代からのファンはちょっぴり複雑?「見つかっちゃった」
「あのカメラ目線の女優さんは誰?クセになりそう!」。「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか※土曜は一週間の振り返り)2月1日放送の第41回で初登場した明日海に、ドラマファンからそんな声が上がった。演じる役柄は、東京新派劇の名門「花菱団」元トップ女優・高峰ルリ子。ヒロイン・千代(杉咲花)とその幼なじみで喜劇役者・一平(成田凌)が新たに立ち上げた“新しい喜劇一座”のメンバーとして招集された。
初登場シーンでいきなりカメラをまっすぐ見据え、にっこり。その後もほぼ常に“カメラ目線”で視聴者の注目を集め、第10週ではキリリと美しい横顔や気風のいいセリフ回しでも魅了した。2月10日放送の第48回では、所属していた劇団を追い出された悲しい過去を告白。胸に秘めた女優魂も千代たちの知るところとなり、千代の思いのこもった「こないなことで役者辞めたらあかん!」の一言に救われるまでのルリ子の心の動きを、涙と笑顔もまじえて繊細に表現した。
強烈な存在感を放った彼女にドラマファンからは「立ち居振る舞いも美しい素敵な女優さん」「涙にグッときた。いい芝居するなぁ」といった歓声が上がり、第48回放送後は「ルリ子さん」がTwitterのトレンド入り。宝塚時代から明日海を見守るファンも「みりおちゃんの魅力が世間の皆さまに見つかっちゃった。嬉しいような、寂しいような…でも嬉しい!」(※「みりお」は明日海の宝塚時代の愛称)と盛り上がっている。
明日海は1月クールの連続ドラマ「青のSP―」(毎週火曜夜9:00-9:54)にも出演中。こちらでは、一年前に亡くなった音楽教師・小川香里を演じている。生徒思いで正義感が強かった香里。ドラマでは、回想シーンの中で生徒を優しいまなざしで見守り、ピアノを弾くシーンもこなす。校内で起こるさまざまな事件と並行し、香里の死にまつわる謎がドラマを引っ張っていく。
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