映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズから、グリンデルバルド役のジョニー・デップが降板した。現地時間6日、ジョニーが自身のInstagramで明らかにした。米ワーナー・ブラザースの広報は同日、海外メディアに宛てた声明でジョニーの降板を報告すると共に、シリーズ第3弾の世界公開を2021年11月から2022年夏に延期すると発表している。
「最近の出来事を受け、短い声明を発表します」と切り出したジョニーは、ファンへの日頃の感謝をつづると共に、シリーズからの降板を報告。「ワーナー・ブラザーズから『ファンタスティック・ビースト』シリーズのグリンデルバルド役を降板するように求められ、私は要求を尊重し受け入れました」と米ワーナー側から降板の申し入れがあったと明かしている。
ジョニーはシリーズ降板の数日前、元妻で女優のアンバー・ハードへのDV疑惑を報じた、イギリスのタブロイド紙 The Sun に対する名誉毀損訴訟で敗訴。裁判所は「 The Sun が報道した内容は実質的に真実であることが示されている」という判決を下していた。このことについて、本人は「イギリスの裁判所が下した理解しがたい判決が、真実を語る私の闘いを変えることはありません。私は控訴する予定です」とコメントし、「私の意志は今も固く、私に対する申し立てが間違いであることを証明してみせます。今この瞬間で、自分の人生とキャリアが決定づけられることはありません」と強調した。
米ワーナーの広報は、声明で「ジョニー・デップは『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板します。今日までのジョニーの貢献に感謝します」とコメント。ジョニーが続投予定だったグリンデルバルド役には、別の役者をキャスティングするという。
シリーズ第1弾『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』および第2弾『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』に登場したグリンデルバルドは、大いなる善のために人間界を転覆させようと画策する黒い魔法使い。第3弾でも重要な役割りを担うと見られるだけあって、今回の降板は世界中のファンに衝撃を与えている。(編集部・倉本拓弥)
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