東野は大阪府出身。170センチの長身で独特の雰囲気があり、「アクターズセミナー賞選定オーディション2018」で優秀賞に選ばれた。小栗旬、田中圭、綾野剛、木村文乃らと同じ事務所に所属し、今後の活躍が期待される新人女優。朝ドラ出演をきっかけに、急速にスターへの階段を駆け上がっていきそうだ。
「オーディションを受けて決定の連絡をいただいたときは、実感がなくてただただ驚きました。台本をいただいて自分の名前を見つけた時に、みつえ役をやらせていただけるんだとじわじわと喜びがあふれてきました。私は学校から帰るとすぐにテレビで再放送のドラマを見ていて、幼い頃からテレビに出て芝居をしたいとずっと思っていました。10代の頃に『あまちゃん』を見て、朝から元気が出るような“朝ドラ”が大好きでした。役者を志してからは、いつかは“朝ドラ”に出演したいとは思っていましたが、『夢のまた夢』だと思っていたので、まさかこんなに早く出演させていただけるなんて!と驚いています」
夢が叶った現実はそんなに甘くないけれど…。「収録初日は岡安の家族シーンだったのですが、ものすごく緊張して泣きそうになってしまって。演出の方にも、もっと笑ってと言われて…。そんな中、ヒロインの杉咲花さんに緊張をほぐしていただいたり、お父さん役の名倉潤さんに励ましてもらったり、お母さん役の篠原涼子さんは目が合ったら変顔してくださったり(笑)。本当に皆さんの愛を感じる現場です。今はまだまだ助けられている立場ですが、早く皆さんの助けになれるようにと強く思いながら撮影に臨んでいます」
千代とみつえと同じく、実年齢で杉咲と東野は同い年。
「休憩中にも杉咲さんが『撮影慣れた?』など気にかけてくださって。杉咲さんは常に周りを見て気を配っていらして、なんてすてきな方なんだろうと、感動しております。演技のアドバイスというよりは、ふだんどんなところで遊んでいるの? というように緊張をほぐしてくれて。じつは私と同じ歳なんですが、しっかりされて芯が強い、まさに千代そのものなんです。とても尊敬している女優さんです」
本作で演じるみつえは、岡安の女将・シズ(篠原涼子)と主人・宗助(名倉潤)、祖母・ハナ(宮田圭子)らに大事に育てられてきた“嬢さん”。千代とは同い年だが、あくまでお嬢さんと奉公人という関係。天海一平(成田凌)とも幼なじみであり、子どもの頃から一平への好意がダダ漏れだった。今後、千代とも深くかかわっていきそう。
「みつえは、とても元気でよく笑ったり、泣いたり、怒ったり喜怒哀楽を全身で表現する子です。台本を読んだ最初の印象は《おてんば》で、私のすごく好きなタイプだなと思いました。私自身は、外では感情を抑え込んでしまうタイプなので、みつえとは正反対に感じます。でも家族の前では私も素直に表現できるので、似ている部分を探しながら、自分の理想とするみつえにより近づけるように芝居をしています。このような時勢ではありますが、少しでも皆さんに元気をお届けできる作品になるように、私も含めて頑張っています。『おちょやん』を見て、きょうはこうだったな、明日はきっとこうなるだろうなと日々楽しんでいただけたらうれしいです」
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