【写真一覧】ホレボレする腹筋! 大胆に美ボディを披露した美魔女たちの競演
■小学校から20代まで悩まされたアトピー、憧れの宝塚には入団できず…
小学校5年生から24、5歳までアトピー性皮膚炎に悩まされてきた小谷さん。毎日が、コンプレックスとの戦いだったという。
「とくに首とわき周りに強く症状が出ていて、夏でもカーディガンを羽織っているような生活でした。若いころだったからつらくて、すごくコンプレックスに感じていたんです。長い間悩んできたんですが、母にも協力してもらい、食事を見直すことでだんだんと改善していきました。私はラーメンやパスタが大好きなんですけど、小麦製品はなるべく控えるようにしたり、上白糖を使わないようにしたり。かゆみを引き起こしやすい成分を控えながら、代謝を上げて汗をかくようにしました。もちろん薬も使いましたが、もっと大事なのは考え方。『絶対に治す』『絶対にきれいになりたい』という強い意思を持って、長い年月をかけて、改善していきました」
長いスパンでアトピーを乗り越えた小谷さんだが、もう一つ長年チャンレンジしてきたのが、憧れの宝塚歌劇団への入団だった。結果、入団は実現しなかったが、そこで多くの“気づき”があったという。
「受験スクールにも通い、宝塚にチャレンジしていたんです。高校3年生のラストチャンスまで挑んだんですけど、ダメでした。それまで、周りの大人たちに『努力したら必ず報われる』と教えられてきたのに、『努力してもかなわない』という現実を突きつけられて…。しばらくは、どうしても気持ちを切り替えるのに時間がかかってしまいました」
現実に打ちのめされた小谷さんだったが、だんだんと結果を受け入れるとともに、その経験に学ぶところもあった。
「結果を受け入れて、その上でどうするか。自分にもっと向いているところがあるのか、努力の仕方が悪かったのか、と対処法を切り替えていくようになりました。以降の人生は、たとえうまくいかなかったことがあったとしても、悲観的に捉えすぎずに、引きずらずに、気持ちを切り替えていけるようになりましたね。思えばそこが、私の考え方が変わったターニングポイントでした」
その後、大阪芸術大学舞台芸学科で舞台の基礎を学び、劇団四季、大手テーマパークなどで舞台女優、ダンサーとして活躍。26歳でカナダに留学してヨガインストラクターの資格を取得し、30歳でインストラクターに転身した小谷さん。人と関わる中でも、大きな発見があったという。
「ヨガのインストラクターは、接客業の面もあります。お客様の『ありがとう』の言葉がすごく心の励みになりましたし、接客するのも好きでした。とはいえ、良いことばかりではなく、お叱りを受けたこともありました。その時に学んだのが、『自分が良かれと思って差し出したことが、必ずしも相手の求めてることではない』ということ。相手のことを考えるのは本当に難しいことだと気付いた時に、それがつらいんじゃなくて、だからこそ気づきがあって仕事が楽しいんだと、考えが変わっていきました。30代で大きく考え方が変わった出来事でした」
現在、30代も後半になる中で、昨年の『第10回 国民的美魔女コンテスト』でグランプリを受賞した坂村かおるさん(52歳/当時)に憧れて、本コンテストを目指した。今年はコロナ禍のため、ファイナリストたちは事前に『SHOWROOM』での配信を行い、アピールを行った。小谷さんは『SHOWROOM』を使たことも見たこともなかったが、慣れない配信に挑み、会社に出勤する前に朝5時から毎日、配信を続けた。
「はじめは何を話していいか、まったくわからないような状況でした。でも次第に、リアルな知り合いや友人以外にも、初めて私を知った人ともどんどん仲良くなっていきました。私を応援してくれるだけではなく、美魔女コンテスト自体を応援するという形に発展していったのが、すごく面白かったです。毎朝の配信は大変なこともありましたけど、もう生活の一部になっていて。明日から配信しないのが、気の抜けた炭酸水みたいな気分です(笑)」
知らない人にまで広く届けることができるのが、配信の強み。だが、現代のネット社会を象徴するように、時には辛らつなメッセージを投げかけてくる人もいたという。だが、そんなユーザーにも小谷さんは誠実に対応し、“アンチを味方に変える”ことまで成功したという。
「たしかに、SHOWROOMにはキツいことを言ってくる方もいらっしゃいました。私がはっきり申し上げたのは、『私は10人いたら9人に嫌われる覚悟でやっています。もし私に共感していただけないのであれば、残念ですが、このお部屋を応援しなくていいですよ』ということ。『私を応援してくださる方まで、傷つける言葉は控えてください』とも伝えると、その方もわかってくださって。逆にそこから仲良くなって、ファンになってくださいました」
ヨガのインストラクターとして、様々な人に接する中で身につけた対応力や順応性が、SHOWROOMで花開いた。
「アンチの方もいらっしゃったのですが、好き嫌いは誰にでもあるもの。たまたま私を苦手な方がいらっしゃって、むしろ『逆にごめんなさい』という気持ちでした。いろんな方がいて、いろんな意見があることは気にはなりますが、どんなことが起きても常にフラットでいる。どんな人にも平等に接するという気持ちが大切なんだと思いました」
待望のグランプリを受けて、今後挑戦したいことについて小谷さんはこう熱弁した。
「アトピーやヨガのことも、今までは目の前にいる相手にしか伝えたことがなかったんです。なので今後は、発信力を大きく磨くのがテーマだと思っています。40代は、SNSでもメディアでも、自分の言葉をしっかりと言語化し、多くの方に届けていきたいです」
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